作物にとって何よりも大事な根。生長するのに必要な水分や養分を吸い上げ、葉や果実に栄養を送ります。 定植してから収穫が始まる頃までは根はどんどん増えていきますが、実が赤くなりはじめるとそれまで根の発達にまわっていた養分が実の方にとられ根は次第に老化していってしまいます。定植後いかに根を張らせるか?腕の見せ所です。
白黒マルチを持ち上げ、畝の下の所にまで白根がきっちり落ちて来ているが判りますね。説明した通りこの後最盛期になってくると白根が段々と老化し見当たらなくなります。栽培技術ですね。
葉の先に水滴が付いている状態、葉水が上がっていると言い、土壌水分が適当で根がしっかりと動いている証でもあります。極端ですが葉水上がらなく無ってきたら段々と土壌水分が足りてなくなって来ているのでは?と考えても良いと思います。少量多潅水をするか、たっぷりとあげるのか?水管理は永遠の課題な気がします。。。ですが常にいちごが求めている事をそっと手助けしてあげられたらなと考えております。(それが難しい・・・
葉の裏側には気孔という小さい穴が開いています。ここで呼吸(酸素や二酸化炭素)や蒸散を行います。
※蒸散とは・・・植物の地上部から大気中へ水蒸気が放出される現象である。wikiより
品種や状態によりますが、蒸散している時は割りと葉が反り返ってたりします。アルビオンは反り返りが激しい気がします。又うどんこ病等病害虫が付いている時も反り返ってたりするのでしっかり観察する事が大事です。
蒸散をして暑い夏場適温に保とうとします。なので地上部は水分がカラカラになり、根からしっかりと水分を吸い上げて貰わないと段々と弱ってきたりします。
更に水不足を起こすと体内の水分の蒸散を防ぐため気孔が塞がってしまい呼吸が出来なくなり、当然光合成も行われなくなってしまいます。するとどうなるか?
株は弱りますよね。暑い夏場だと地温も25度を超え根は伸びません。
追い討ちをかけるように実が成っていたら其方に養分や水分を持ってかれるので株はてんやわんやですね。以下に根が大事なのかが解りますね。こうなると大体中休みが必要な状況になると考えます。
イチゴの根は、クラウンから発生する新生根によって常に更新されていなければならない。その新生根の発生を促すには、培地表面の土壌水分が多いほど良い。なので株元の湿り気を確認するのも大事です。
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